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しめじの白いものはカビ?保存方法で発生を防げます

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 以前、使いかけのしめじを料理に使おうと冷蔵庫から取り出すと、しめじの傘に白いふわふわしたカビのようなものがついていたことがありました。食べるのが怖くて捨てましたが、勿体無いと罪悪感が残りました。

白いふわふわしたものの正体は何なのでしょう?もし食べられたとしても、なるべく生やさないようにしめじが保存できたら良いですよね。

今回は白いふわふわしたカビのようなものの正体と、しめじに白いものを生やさないための保存方法について解説いたします。

 

しめじの白いものはカビ?食べても大丈夫?

しめじにできてしまった白いカビのようなものは一体何なのでしょう。食べても大丈夫なのでしょうか。

結論を簡単に申しますと、

しめじのカビのような白いふわふわしたものは、しめじの一部なので食べられます!

しめじの一部だから食べられると言われても、カビにしか見えなくて不安…。

という方もいらっしゃるでしょう。

白いふわふわしたカビのようなものの正式な名前は「気中菌糸」と言い、カビではありません。

 

カビのような白いものの正体、気中菌糸とは?

気中菌糸とはきのこ上に現れた「菌糸」のことを指します。

さてこの菌糸ですが、馴染みがないのでイメージがつきにくいですよね。

ここからは、気中菌糸についてお話しする前に、まずは「菌糸」がどのようなものなのか、そしてそもそも「きのこ」がどのようなものかご説明していきたいと思います。菌糸やきのこについてご理解いただいた後、「気中菌糸」について具体的に解説いたします。

 

菌糸とは?

菌糸は、とても細い糸状の細胞で、きのこ本来の姿です。普段土や木や落ち葉の下など、人の目にはつきにくい所で成長を続けながら生息しています。

▲落ち葉や木くずなどが積もったところに、菌糸が伸びている様子。
白いひものようなものは菌糸が束のように集まったもの。

引用:きのこの体|きのこ百科(一般財団法人日本きのこセンター)

https://www.kinokonet.com/kinoko/2012/08/post-3.shtml

 

きのこは菌糸から出来ている

菌糸にとって生存できる環境がなくなると、菌糸は子孫を残そうと胞子を作るために成長をやめます。成長をやめた菌糸は集まって胞子を飛ばす傘のようなものを作り、ニョキニョキと地上に生やします。

この傘のようなもののことを子実体と言います。私たちが普段きのこと呼んでいるものです。

きのこは菌糸の集まった姿で、菌糸が次の子孫を残すための役割を持つ器官なのです。植物が種を蒔くために咲かせる花のようなもの、と思っていただくとわかりやすいかと思います。

 

きのこは植物ではありません

きのこは植物ではなく菌類に属しています。カビも菌類に属する生物。きのことカビは同じ菌類の仲間なんですよ。

 

気中菌糸はきのこの上に現れた菌糸

菌糸の生殖のための器官=子実体(きのこ)が形成された後、暖かくなったりして再び菌糸が生存できる環境に戻ることがあります。

生存できる環境に戻ると菌糸は胞子を作るのをやめて、また菌糸に戻ろうとします。きのこの栄養を元にして菌糸は再び成長をはじめ、きのこ上に姿を現します。このきのこの上に姿を現した菌糸のことを気中菌糸と呼びます。これが「白いふわふわしたもの」の正体です。

気中菌糸は一度は生きるのを諦めた菌糸が、ふたたび生きようと菌糸を伸ばしきのこ上に現れた姿なのです。

そう思うと、しめじの上に発生した白いふわふわしたものが、健気に見えてちょっと愛おしい存在に思えてきませんか?

 

しめじに発生した白いふわふわ(気中菌糸)は食べても大丈夫?

しめじの白いふわふわしたものは食べても問題もありません。先ほどご説明した通り、しめじの上に姿を現した菌糸(=気中菌糸)は、そもそもしめじ本来の姿だからです。

 

食べられると分かっていても白いふわふわを取り除きたい場合は?

白いふわふわを取り除きたい場合は、湿らせたキッチンペーパーで軽く拭き取って取り除きます。

きのこ類は洗うと風味が落ちてしまう食材なので、洗って取り除くのは避けたほうが良いでしょう。

 

 

しめじに白いふわふわしたものを発生させない保存方法を知りたい!

しめじに生えた白いふわふわしたもの(気中菌糸)が食べられるとわかっても、できることなら発生するのを避けたい・・・。

という方のために、白いふわふわしたものを発生させない保存方法をお調べしましたのでここでご紹介いたします。

 

白いふわふわしたもの(気中菌糸)が発生しにくい保存方法とは?

白いふわふわしたもの(気中菌糸)が発生しにくい保存方法をまとめました。

1.開封した後は空気に触れさせないよう密封する

2.湿度変化させない

3.保存期間が長くなるようなら冷凍保存する

 

1.開封した後は空気に触れさせないように密封する

空気に触れさせると気中菌糸が増えやすくなるようです。

一度パックを開けた後は、ジッパー付きの保存パックに入れたり、空気が透過しないラップに包むなどして、空気に触れないように保存しましょう。

 

2.湿度変化させない

湿度が変化することによっても気中菌糸が増えてしまう要因になります。

 

水洗いはしないで保存する

水洗いに関しては美味しさを保つという観点でも避けるべきです。基本的にきのこ類は水洗いする必要はなく、洗うとかえって美味しさが失われてしまいます。

 

冷蔵庫から常温に戻す、常温から冷蔵庫に入れる、ということをなるべく少なくする

冷蔵庫から常温に戻す際に結露が発生することがあり、これが湿度変化の要因になります。冷蔵庫と常温の行き来を少なくし、気中菌糸の発生を防ぎましょう。

 

3.保存期間が長くなるようなら冷凍保存する

冷蔵庫に入れていたとしても、時間がたつにつれて気中菌糸が増える確率は高くなっていきます。そのためすぐに使いきれない場合は冷凍保存しましょう。

 

冷凍保存の仕方

1.石づきを取り、小房に分ける

2.冷凍用のパックに入れ、空気を抜きジッパーを閉じて冷凍する

 

冷凍保存の保存期間

冷凍庫では1ヶ月ほど保存が可能になります。使いきれない場合以外にも、特売の際に買い置きし冷凍保存すると節約にもなります。

 

冷凍保存のススメ

きのこ類は冷凍すると細胞膜が壊れてうまみが出やすくなります。美味しく食べるためにも冷凍保存をオススメします!

 

まとめ

「白いふわふわしたカビのようなもの」は気中菌糸と呼ばれる菌糸のことで「きのこの一部」だったんですね。「菌糸」を普段目にしない私たちは、きのこに現れたその正体がわからず戸惑ってしまいましたが、これで安心してしめじを食べられそうです。

気中菌糸を生やしたくない場合は、空気や湿気から遠ざけられる保存パックなどで保管しましょう。冷蔵庫から取り出す回数にも注意し、なるべく早いうちに使い切りましょう。また、使いきれない場合、冷凍保存しておくと1ヶ月保存できます。冷凍保存は旨味もアップしますし、買い置きにも便利ですよ。

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